「やりたいことはないけどやることはたくさんある」展〜仲本賢・小高政彦作品展・2019夏〜

2019年7月24日

やりたいことが見つからないという話をよく聞きます。やりたいことが見つかる人なんてそうそういないし、作品作りはやりたいことが見つかった人が作っているのではないと思います。目的がないまま出発し、どこに行くのかわからない状態で歩き続けること自体が作品作りの浪漫であり醍醐味だと考えます。完成した時の姿が納得のいく状態で頭に浮かんでいる必要はありません。日頃ふと思いついたことや、人に与えられた問題に対して、大喜利のように答えていく中で、少しづつ作品になっていくような気がします。また、これを作るために時間を割いたり、お金を拠出する覚悟だけはいつも持っている必要があると思います。

この展覧会は2017年12月に開催した「できることできないこと」展に引き続き、作品制作に悩む学生達への私たちからの命題（テーゼ）です。