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本学の祝嶺恭子名誉教授、大湾清之元教授が人間国宝に認定

本学において、首里の織物をはじめとした沖縄の伝統染織の調査や研究を行い、学生に伝統的な染織の指導や教育を行ってこられた祝嶺恭子名誉教授が「首里の織物」(各個認定)保持者として、また、平成18年から24年まで本学において琉球古典音楽の振興や発展、後進の指導にあたって貢献し、勤めてこられました大湾清之元教授が「琉球古典音楽」(各個認定)保持者として、国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定されることになりました。

お二人が人間国宝に認定されることを、本学一同、心より御祝い申し上げます。

 

祝嶺 恭子(しゅくみね きょうこ)

 

1937年に那覇市で生まれ、女子美術大学を1962年に卒業後60年以上にわたって首里織物である首里花織や、花倉織、ロートン織、絣の作品制作に取り組み、2011年には沖縄県の文化功労章(伝統工芸)首里織物等、様々な賞を受賞した。

後進の育成にも取り組み、本学では1986年の開学当初から退官まで、工芸専攻染織コース(当時)において教鞭を執られ、学生への織の指導に尽力した。

また、研究においても、ベルリン⺠族学博物館所蔵の「琉球王朝時代の染織」の調査研究等、意欲的に活動し、これらの⻑年の功績により2006年に本学の名誉教授を授与された。

文化審議会は祝嶺氏について「伝統的な首里の織物の制作技法を高度に体得した染織作家として活躍し、卓越した技量を示している。加えて、沖縄の伝統的な染織品の調査も精力的に行い、その成果を自身の創作へと発展的に展開させている。また、斯界の発展及び後進の指導・育成にも尽力している。」と答申した。

大湾 清之(おおわん きよゆき)

 

1946年に読谷村で生まれ、1966年に安冨祖流の大家である宮里春行に師事し、1979年に教師免許、1987年には師範免許を取得し、1974年に琉球古典音楽安冨祖流研究所を開設した。

86年国指定重要無形文化財「組踊」(総合認定)保持者、96年沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統舞踊」保持者、99年沖縄県指定無形文化財「沖縄伝統音楽安冨祖流」保持者、09年国指定重要無形文化財「琉球舞踊」(総合認定)保持者に認定された。

2006年に沖縄県立芸術大学琉球芸能専攻の助教授に就任。2010年には教授に就任し、2012年まで勤め、自身の弟子のみならず広く後進の指導にあたり、安冨祖流の継承発展に貢献している。

文化審議会は大湾氏について「伝統的な琉球古典音楽の技法を高度に体現し、積極的な舞台活動を展開して卓越した技量を示している。また、斯界の発展及び後進の指導・育成にも尽力している。琉球古典音楽の理論的研究にも取り組み、研究成果に基づき、安冨祖流で伝承が途絶えた「仲節」「長ヂャンナ節」等の復曲も行っている。」と答申した。

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