沖縄県立芸術大学大学院芸術文化学研究科

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小林 純子 – Junko Kobayashi

小林 純子
職位
教授
所属
比較芸術学領域、芸術批評史研究室
学位
文学士(跡見学園女子大学)
文学士(成城大学)
文学修士(成城大学)
専門分野
日本近代美術史/沖縄近現代美術史

略歴

  • 成城大学大学院文学研究科美学美術史専攻博士課程前期修了(1989年)
  • 東京都江戸東京博物館学芸員(1989〜94年)

研究内容

日本近代美術史、沖縄美術工芸史。日本の美術界でポスト・モダンが提起されてからすでに20年が経つ。日本美術史研究においては、それまで自明とされた 「美術」という概念や日本美術の正史に対して疑問が持たれ、歴史観や美的価値基準、方法などが見直されるようになって、15年以上になろうか。私はこの修正主義の視座に立ちながら、日本の「近代」美術を研究してきた。沖縄についても、工芸の工業化、戦後美術、来沖した本土画家、民芸運動の影響等、沖縄美術工芸の近代の問題を研究対象にしている。沖縄は必ずしも日本本土と同じ「近代」を歩んできたわけではなく、その差異と特質を明らかにすることが現在の課題である。

研究業績(降年順)

共著

  • 『沖縄大好き検定公式ガイドブック』ぴあ株式会社、2008年8月
  • 『すぐわかる沖縄の美術』東京美術、2007年11月
  • 『21世紀は工芸がおもしろい』求龍堂、2003年
  • 『すぐわかる日本の美術』東京美術、1999年
  • 『明治デザインの誕生 調査研究報告書 温知図録』東京国立博物館/編 、国書刊行会、1997年

論文(単著)

  • 「玉那覇正吉『竜 浮彫』―彫刻と絵画のはざまで―」『沖縄県立芸術大学紀要』第20号、沖縄県立芸術大学、2012年3月
  • 「排除事件の構造 ―「アトミックサンシャイン」in 沖縄展と「石川文洋写真展」―」『アート・検閲、そして天皇 「アトミックサンシャイン」in 沖縄展が隠蔽したもの』沖縄県立美術館検閲抗議の会、評論社、2011年8月
  • 「宮良瑛子 ―生命と平和を見つめて―」『宮良瑛子作品集』宮良瑛子、2011年3月
  • 「山田真山による下絵資料(沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館所蔵)について」『沖縄県立芸術大学紀要』第18号、沖縄県立芸術大学、2010年3月
  • 「ある郷土画家の誕生 ―戦前期の名渡山愛順をめぐって―」『名渡山愛順が愛した沖縄 名渡山愛順展』沖縄県立博物館・美術館、2009年3月
  • 「異質の美 ―中川伊作の「南蛮」―」『Collection of Dong Ha Jung-Wong』霊巌陶器文化センター(Yeongam Pottery Culture Center、大韓民国)2008年11月
  • 「日本美術と俳諧 ―蕪村・呉春、そして栖鳳・玉堂へ―」『彫刻の五・七・五 HAIKU sculpture 2007展』図録、同展実行委員会、2008年4月
  • 「小杉放菴と沖縄 -沖縄旅行時の日記と作品を通して-」『沖縄県立芸術大学紀要』第16号、沖縄県立芸術大学、2008年3月
  • 「表象の沖縄-戦前期における紅型イメージの変遷-」『民族藝術』第23号、2007年3月
  • 「安谷屋正義『塔』『秋の塔』の制作過程に関する考察-31枚のエスキースをもとに」『沖縄県立芸術大学紀要』第11号、沖縄県立芸術大学、2003年3月
  • 「明治後半の東京の陶磁器産業とその図案の特質」『鹿島美術研究』第16号、財団法人鹿島美術財団、1999年11月
  • 「東京の陶画-東京絵付の盛衰」『陶画展-やきものに華ひらく絵画』展図録、瀬戸市歴史民俗料館、平1999年1月
  • 「日本画」をまとう工芸-東京絵付と明治前期の応用美術政策」『東京都江戸東京博物館研究報告』第2号 東京都江戸東京博物館、1997年3月
  • 「近代文人画批判の構造-奥原晴湖と下谷文人を通して」『上原和博士古稀記念美術史論集』中央公論事業出版、1995年3月

論文(共著)

  • 「沖縄の民間信仰図像の解釈の試み-沖縄図像研究会活動報告-」『沖縄芸術の科学』第15号、沖縄県立芸術大学附属研究所、2003年3月
  • <研究報告>明治期府県博覧会附・明治期府県博覧会調査資料目録、明治期博覧会一覧(稿)」『日本における美術史学の成立と展開』(平成9〜12年度科学研究費補助金・基盤研究(A)(2)研究成果報告書)、東京国立文化財研究所、2001年3月

報告書(共著)

  • 『文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「江戸のモノづくり」シンポジウム 「沖縄のモノづくりの伝統と創造-戦前期における工芸近代化の試み-」報告書』沖縄県立芸術大学・東京文化財研究所、2006年3月

批評・論説等(単著)

  • 「2011 年末回顧 県内 3 美術」『琉球新報』2011年12月30日
  • 「可能性の集合体 そして、未来へ ―前島アートセンターとは何だったのか?―」『前島アートセンター会報誌 a-new(アーニュ)』ぬ号、2011年11月
  • 「展評 長尾紀壽展「型染 祀りから沖縄へ」」『琉球新報』2011年7月25日
  • 「「評」美術 企画展「琉球陶器の来た道」」『朝日新聞』(西部本社版)、2011年2月15日
  • 「2010 年末回顧 県内(下) 美術」『琉球新報』2010年12月31日
  • 「展評 日米安保改定50周年 阪田清子展」『琉球新報』2010年9月24日
  • 「沖縄の二つの型染を考える ―紅型と型絵染と」『民族藝術』第26号、民族藝術学会、2010年3月
  • 「「評」美術 島武巳作陶展 阿弥陀古窯」『朝日新聞』(西部本社版)、2010年3月30日
  • 「展評 和宇慶朝健・多和田淑子退任記念展」『琉球新報』2010年1月19日
  • 「2009 年末回顧 県内(中) 美術」『琉球新報』2009年12月29日
  • 「展評 鯉江良二展」『琉球新報』2009年7月10日
  • 「沖縄の内面を穿つ力 『オキナワTOURIST -I like Okinawa Sweet』」、写真雑誌『LP』第7号、2009年6月
  • 「藤田桃子 アメツチヲムスブ」『VOCA展 2009 現代美術の展望 ―新しい平面の作家たち』、VOCA展実行委員会・上の森美術館、2009年3月
  • 「沖縄像 自ら発信 あふれる真の姿」『朝日新聞』(西部本社版)夕刊、2009年2月20日
  • 「展評 美術家たちの「南洋群島」展」『琉球新報』2009年1月7日
  • 「文化の創造拠点 県立美術館1周年 3」『琉球新報』2008年10月31日
  • 「沖縄県立博物館・美術館 開館に想う(上)」「同(中)」「同(下)」『琉球新報』2008年1月28日・29日・30日
  • 「伝統的工芸品にまつわるミニ講話 第5回 沖縄のかたち ―柏崎栄助のデザイン―」内閣府沖縄総合事務局HP、2008年3月
  • 「伝統的工芸品にまつわるミニ講話 第4回 伝統工芸な人たち(1)―会計人 古堅希亜さん―」内閣府沖縄総合事務局HP、2008年2月
  • 「伝統的工芸品にまつわるミニ講話 第3回 甦る島糸 ―久米島紬と養蚕」内閣府沖縄総合事務局HP、2008年1月
  • 「美術館問題の経緯と現状 紆余曲折の果てに」『美術手帖』第903号、2008年1月
  • 「伝統的工芸品にまつわるミニ講話 第2回 沖縄の土に原点と可能性を見いだす ―荒焼(アラヤチ)の魅力―」内閣府沖縄総合事務局HP、2007年12月
  • 「県立美術館で開館記念展 「沖縄美術の要」見えぬ策」『朝日新聞』(西部本社版)夕刊、2007年12月14日
  • 「伝統的工芸品にまつわるミニ講話 第1回 沖縄の誇る芭蕉布をもっと知るために ―その歴史と意義―」内閣府沖縄総合事務局HP、2007年11月
  • 「「美術館問題」とは何か?」美術館問題について大いに語る会HP(http://www.officemodule.com/katarukai3/about.htm#kobayashi)、2006年12月6日
  • 「研究ノート:沖縄と民芸運動 ―柳宗悦の沖縄、沖縄の柳宗悦―」『民族藝術学会会報』第68号、民族藝術学会、2006年8月15日
  • 「沖縄の芸術と平和 県立芸大平和祈念公園芸術祭に寄せて」『琉球新報』2006年9月30日
  • 「美術館をわたしたちの手に いま、考えなければいけないこと 下」『琉球新報』2006年6月6日
  • 「芸術文化は誰が守のか 1 県立美術館の行方」『琉球新報』2006年4月17日
  • 「展評 「ダブル・K」二人展」『琉球新報』2004年8月6日
  • 「「県立現代美術館収蔵品展」に寄せて」『琉球新報』2003年7月15日
  • 「ニシムイ ―名渡山愛順と安谷屋正義の戦後―」『琉球新報』2002年12月7日
  • 「展評 宮城明展」『沖縄タイムス』2002年11月1日
  • 「現実を直視しながら、沖縄を撮ることの意味 「太陽と風とカンカラ三線 沖縄を見続けた写真家平良孝七の世界」」『てんぴょう』第13号、2002年10月15日
  • 「美術月評」『琉球新報』2002年8月〜2004年6月・2008年4月〜9月
  • 「展評 前田比呂也展」『沖縄タイムス』2002年2月22日
  • 「展評 阪田清子展」『沖縄タイムス』2002年1月21日
  • 「展評 李恵園展」『沖縄タイムス』2000年11月30日

口頭発表

  • 「戦前期の紅型と女性表象」、2011年10月14日、コロキウム「近代美術における沖縄・女性・表象」(科学研究費補助基盤研究(C)「20世紀沖縄の芸術諸領域の文化論的研究」) 於:沖縄県立芸術大学
  • 「連続シンポジウム 御冠船踊り ―近世琉球の自己表象 第1回 絵巻と唐躍 第1部 琉球の芸能を描く絵師 コメンテーター」、2010年3月20日 於:沖縄県立博物館・美術館講堂、主催:御冠船踊り研究会
  • 「戦後沖縄における民芸運動の展開」、2006年7月31日、「京都を中心とした伝統工芸 その過去、現在、将来」共同研究会 於:国際日本文化研究センター
  • 「表象の沖縄 ―戦前期来沖画家の作品を通して―」、2006年5月27日、第22回民族藝術学会大会
  • 「日本近代における紅型イメージの形成 ―絵画に描かれた紅型を中心に―」、2005年6月30日、沖縄県立芸術大学民族芸術研究フォーラム 第1回研究例会 於沖縄県立芸術大学
  • 「沖縄の図像の解釈の試み ―沖縄図像研究会活動報告」、2002年11月16日、沖縄民俗学会11月例会

講演・講座

  • 「『竜 浮彫』と公共彫刻」2012年2月12日、沖縄県立博物館・美術館企画展「玉那覇正吉展」シンポジウム1「玉那覇彫刻と沖縄の彫刻」 於:沖縄県立博物館・美術館
  • 「石垣克子展2011「コルクのひととき」クロージング・トーク」2011年12月4日、石垣克子展2011「コルクのひととき」 於:ギャラリーラファイエット
  • 「美術館とサポーター みんなで考える支援のかたち」2011年11月〜2012年2月、沖縄県立美術館支援会 happ 会員向け講座
  • 「玉那覇正吉と沖縄の公共彫刻」2011年10月28日、第7回芸術学専攻教養講座
  • 「日本美術の流れ 2 日本における彫刻」2011年8月3日、沖縄県立博物館・美術館「美術館で学ぶ 美術講座」第7回
  • 第1回「沖縄の工芸史」・第13回「沖縄の漆芸 戦前・戦後の漆芸」・第15回「まとめ 工芸表現とはなにか」2011年6月2日・11月10日・11月24日、沖縄県立芸術大学附属研究所文化講座「沖縄工芸文化への誘い」
  • 「山田真山について」2009年10月22日、第5回芸術学専攻教養講座
  • 「沖縄の文化財を愛した画家 ―名渡山愛順」2009年10月14日、沖縄県立芸術大学附属研究所文化講座「沖縄の文化財」沖縄の美術と文化財(1)
  • 「講演 沖縄の美術工芸」2009年3月20日、沖縄・タイ国際交流美術展「平面のひろがり そして未来へ part2 タイ展」シンポジウム 於:キング・モンクット工科大学(タイ)
  • 「見いだされた沖縄陶器 〜柳宗悦と中川伊作〜」2009年2月22日、「壺屋焼―近代百年のあゆみ」展関連行事文化講座、那覇市立壺屋焼物博物館
  • 「講演 沖縄の現代美術」2008年12月13日、沖縄・タイ国際交流美術展「平面のひろがり そして未来へ 沖縄展」シンポジウム 於:沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館
  • 「表現に向き合う時間(とき)―イメージの位置―展ギャラリートーク」2007年11月3日、沖縄県立芸術大学附属図書・芸術資料館
  • 「来沖時の小杉未醒(放庵)」2007年10月11日、第3回芸術学専攻教養講座
  • 「県立美術館についての経過報告」2007年3月31日、アートNPOフォーラム 美術館の意義と可能性 +これでいいのか?県立の美術館 part2 於:教育福祉会館
  • 「博物館・美術館の指定管理者制を考える」2006年11月21日、平成18年度沖縄県博物館協会 秋の研修会 於首里公民館
  • 「県立の美術館の現状と問題点について」2006年10月21日、第1回これでいいのか?県立の美術館シンポジウム2006 於:教育福祉会館
  • 「基調講演 沖縄工芸の近代化と今日的課題」2005年1月28日、沖縄県立芸術大学
  • 「美術史における異文化交流と形の変化」2004年9月25日、那覇市壺屋焼物博物館平成16年度やきもの文化講座
  • 「県立現代美術館収蔵品展」ギャラリートーク」2003年7月15日、那覇市民ギャラリー
  • 「セッション 沖縄にて「大学と工芸」を考える―グローバリズムと土着性」2002年11月3日、大阪芸術大学主催 於沖縄県立芸術大学附属研究所
  • 「日本画をまとう焼物」2002年10月26日、那覇市壺屋焼物博物館平成14年度やきもの文化講座
  • 「美術の琉日交流」2002年10月10日、沖縄県立芸術大学附属研究所リカレントコース公開講座
  • 「沖縄美術の<近代>」2002年3月2日、成城大学田中日佐夫教授退任記念シンポジウム「日本美術史における”近代”」
  • 「県立美術館建設の現状を点検する―1」2001年11月9日、NPO法人「琉・動・体」勉強会

所属学会、社会活動

学会

  • 美術史学会
  • 民族藝術学会
  • 九州藝術学会
  • 沖縄県博物館協会

活動

  • 沖縄県立現代美術館(仮称)資料収集委員会委員(2000〜04)
  • 特定非営利活動法人前島アートセンター理事(2002〜04)
  • 沖縄県立現代美術館(仮称)展示企画アドバイザー会議委員(2005〜07)
  • 那覇市都市計画審議会委員(2005〜)
  • 沖縄県文化財保護審議会専門委員(第1専門部会)(2006〜)
  • 那覇市歴史博物館運営協議会委員(2007〜)
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