芸術文化学研究科(後期博士課程)

教育研究上の目的

芸術文化学研究科は、実技との結びつきを重視した芸術文化に関する高度な理論と応用の教授研究により、芸術文化についての豊かな識見及び自立して研究活動を行うに必要な高度の能力を有する研究者を養成し、もって芸術文化の発展に寄与することを目的とする。(大学院学則第3条の4)

本学大学院の芸術文化学研究科(後期博士課程)芸術文化学専攻には、比較芸術学と民族音楽学の二つの研究領域にそれぞれ三つの研究分野が設定されています。

また新たに芸術表現研究領域が開設され、造形芸術と音楽芸術の研究分野が設定されています。

学生はいずれかの研究分野に属して研究指導を受け、必修科目として「芸術表現総合比較研究I」、選択必修科目として8単位以上を履修し、博士論文等の審査に合格すれば修了することになります。

教育理念・目標

芸術文化学研究科は、本学大学院の後期博士課程です。本学大学院は、建学の理念に基づき、伝統芸術・民族芸術の汎アジア的基盤での育成・研究をはかり、美術・音楽・芸能等諸芸術文化の国際的な比較研究の場を展開して、高度な専門知識と能力を有する指導者を育成すると同時に、とりわけ東アジア・東南アジアを結ぶ東アジア太平洋文化圏の伝統芸術の継承と新たな芸術の創造に資する国際的視野での総合的な芸術文化研究機関です。

アドミッションポリシー(入学者受け入れの方針)

芸術文化学研究科の入学者選抜は,上述の教育の理念・目標を達成できるような、芸術に関する基礎的な知識を備え、自立した研究者となるための意欲と能力と展望を備えていることを判定の主眼としています。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

芸術文化についての幅広い見識と、自立して研究活動を行うに必要な高度の能力を養うような教育を行います。博士論文、または博士論文及び研究作品・研究演奏の完成を目標とした研究指導を中心に据え、実技と理論との結びつきを重視した本学ならではの科目である芸術表現総合比較研究Iを必修とし、その他複数の領域の科目を自由に選択するように授業科目を編成しています。

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

研究指導を受け所定の単位を修得し、博士論文等の審査及び試験に合格した学生には、博士課程の修了を認定し、博士(芸術学)の学位を授与します。

比較芸術学研究領域・民族音楽学研究領域における博士論文、芸術表現研究領域における博士論文及び研究作品・研究演奏は、1)その専門分野において高度な研究内容であること、2)創造的、独創的な研究であること、3)その研究が国際的にも貢献できること等の観点から審査します。

芸術文化学研究科長 久万田 晋(くまだ すすむ)

修了生の声

呉 海燕(ご かいえん)

2011年3月 博士(芸術学)学位授与

「琉球」との出会いは、私にとって「縁」としか表現できないことだと思います。中国の「北国」ハルビンの大学で日本語・日本文学を専攻した私は、偶然の機会で「南国」沖縄への留学が決まりました。当時の私の中で、沖縄は「日本」の一つの「県」という認識しかありませんでした。沖縄での生活、勉強が続く中で、次第に沖縄の独特な風土とそれに培われた文化に惹かれ、特に「廃藩置県」前の「琉球国時代」に強い関心を抱くようになりました。「この土地についてもっと勉強したい」という思いで本学大学院の後期博士課程に入学しました。

自分の目指したものを学位論文にするのは、それこそその過程は苦しかったです。が、それはまた同時に、学ぶことの喜びと先生方や仲間たちの優しさが味わえる時期でもありました。指導教官とゼミのメンバーはもとより、違う専攻の先生と先輩、後輩からもアドバイスや励ましの言葉をいっぱいいただきました。私の研究対象は過去の「琉球国時代」ですが、ここの土地と人々から、昔と変わらない温かさをつくづく感じています。琉球・沖縄—私はこの「偶然」の出会いと付き合いに感謝し、この地で過ごした歳月を胸の一番温かい隅にしまっておきたいと思います。