比較美学・芸術学の分野では、従来における西洋美学への偏重を反省しつつ、多様な美意識を体系的な見地から比較研究することによって、それぞれの特質及び形成原理を解明することを主要な課題としています。とりわけ、芸術体験の価値構造の分析から導かれる諸契機により、東西の美意識を比較類型学的に解明することが目指されます。
芸術批評史の分野においては、作家による作品の歴史という従来ありがちな美術史学の研究方法の限界を反省しつつ、美術作品を生み出してきた思想的、歴史的な背景を厳密な史料的把握を通じて、いわば精神史としての美術史を人文科学の諸方法を用いて構築することが目指されます。
民族芸術文化学の分野では、諸民族における芸術と文化の役割について可能な限り実際のフィールドワークや実物資料、原資料に即して実証的研究を行います。例えば諸民族の工芸美術の比較研究、文学の比較研究、琉球の伝統芸能・伝統文化の研究、琉球史と世界各地の歴史との比較研究などを美術史学、歴史学、考古学、文学、文化人類学の諸方法を援用しつつ研究していきます。