音楽史の分野は、琉球、日本、東洋および西洋の音楽について歴史的研究を行います。古文書古楽譜の分析解釈に加えて、今日まで伝承されている音楽を対象とする場合は、その音楽の実践に即した研究方法を探究します。
民族音楽学の分野では、主に対象の中心を琉球の古典音楽に置き、琉球独自の言語表現による文学とも関わり、その音楽的構造や形態との関連を研究します。あわせて琉球音楽の歴史的形成に寄与した東南アジア諸国の諸民族の音楽を民族音楽学の視点から研究します。
民族芸能論の分野では、音楽を主体とする諸民族の芸能を音楽学また文化人類学の視点から学術的に研究する分野です。沖縄の伝統的な組踊や琉球舞踊・民俗芸能を中心に、アジアの舞踊・演劇を広く研究対象とします。