本学は国際的視野に立った芸術家・研究者を育成するために、海外の大学と芸術・学術交流協定を結び、学部・大学院の優秀な学生を対象とした交換留学を推進しています。また、姉妹校とは、展覧会や演奏会活動等を含めた研究者間の交流にも積極的に取り組んでいます。
姉妹校(7か国・地域12校)
2024年度は、本学の学生をブレーメン国立芸術大学へ1名派遣しました。また、ブレーメン国立芸術大学から2名、ミラノ・ビコッカ大学から2名、国立台湾芸術大学から4名、国立台北芸術大学から1名の留学生が本学で学びました。
姉妹校への交換留学は、短期留学(半年~1年)の選択肢として、学生から高い関心が寄せられています。姉妹校への交換留学の場合、サポート体制が充実していると同時に、通常の私費留学などに比べて、いくつかのアドバンテージがあります。
例えば、留学中は休学ではなく、本学に在籍中とみなされるため、その期間は卒業までに必要な在学期間に算入されます。留学先で取得した単位は本学の単位として認定できる場合もあります。さらに授業料は、本学に納めるだけでよく、相手校への授業料は免除となります。短期間とはいえ、海外の大学で専門分野の知識を獲得するチャンスになりますし、現地での異文化体験や人的交流は、留学経験者のその後の 修学やキャリアに大きなインパクトを与えています。
在学中に積極的に海外からの留学生や留学した先輩と交流を深め、より多くの学生が海外留学へチャレンジすることによって、グローバルに活躍する人材へと成長してくれることを期待しています。
美術工芸学部工芸専攻 派遣大学:ブレーメン国立芸術大学 (2024年3月~2025年2月)
大学では、「シルクスクリーン」を学びました。授業や講義はなく、自分の学びたい分野の教室に行き、担当の先生から技法や手順を学ぶというスタイルでした。さらに、アートマーケットへの参加や茶道実演等の活動も行ったり、他の地域や周辺国を訪れ、様々な文化に触れたりもしました。唯一大変だったことは、高熱が続き肺炎になったことでした。しかし、周りの人たちが支えてくれるのは海外も同じで、友人等の助けを借りつつ、困難も乗り切りました。そのような留学生活を経験して、私は新たな価値観やスキルを身につけることができたと思います。
国立台湾芸術大学 受入専攻:美術工芸学部彫刻専攻 (2024年10月~2025年3月)
最初は日本語に不安がありましたが、先生やクラスメートがとても親切で、すぐに馴染むことができました。また、沖縄は台湾に似ており、親しみを感じています。特に那覇大綱挽まつりと浦添てだこまつりはとても印象に残っています。日本のアニメやマンガにとても興味があり、日本語学習に大いに役立っています。 空手の授業では細かな動作に達成感を感じ、日本語の授業では日本文化について学びながら、コミュニケーションの機会が増え、金属溶接の授業では台湾とは異なるドイツ式の方法を習い、整った環境で充実した授業、沖縄生活を楽しんでいます。また戻りたいと思っています。
ブレーメン国立芸術大学 受入専攻:美術工芸学部工芸専攻 (2024年10月~2025年3月)
子供の頃から日本文化に魅了され、何か特別で惹きつけられるものを感じていました。料理学校に通っていた時や建築・デザインを学んでいた時も日本の美意識がいつも目を引きました。デザインのシンプルさに心惹かれていることに気づきました。それは、料理や調理道具から建築やデザインに至るまで感じられました。沖縄で暮らしながら陶芸のクラスに通う中で、日本の人々を支える情熱を実感しています。毎日少しずつ日本文化を深く理解できるようになっているのは、先生方やクラスメイトの皆さんのおかげです。本当に心から感謝しています。