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沖縄県立芸術大学芸術学専攻では、この度、吉良智子先生(日本女子大学学術研究員)を招いての公開レクチャーを実施します。
沖縄県立芸術大学学生及び教職員・関係者限定となります。 受講者はレクチャーにお申し込み後、メールにてZoomURLを送付いたします。
ご希望される方は、参加申込フォームよりお申込みください。
ネット上でよく使われる言葉に「炎上」があります。みなさんも目にしたり聞いたりしたことがあるでしょう。炎上とは、情報発信者が発信した情報にSNSなどでたくさんの批判が集中することを指します。 特に近年では「ジェンダー炎上」が多く見られます。「ジェンダー炎上」とは「CMやコンテンツの中で描かれた女性像・男性像がインターネットなどで拡散することで、不特定多数の視聴者、読者の目に触れ、強く批判され、企業や団体のブランドイメージが傷つくこと」(治部れんげ『炎上しない企業情報発信』日本経済新聞出版社、2018)です。 企業や団体は自分たちのブランドを傷つけようとして情報発信はしません。それにもかかわらずジェンダー炎上したとしたら、そこで表現されたイメージが知らず知らずのうちに特定の属性を持つ誰かの尊厳や人権を損なう表現だったということです。 そうしたジェンダー炎上をしないためには、ジェンダーの知識とともに図像を読み解く美術史の知見が大変有効です。レクチャーではまずジェンダーと図像解釈の基礎知識について説明をします。そしていくつかの事例を紹介しながら、その表現の何に批判が集まり、その表現の何が問題だったのか、ジェンダーと図像解釈の観点から解説します。最後にジェンダー炎上をしないためには、何が必要でどのような視点に立つのがよいのか、よりよい表現のあり方について一緒に考えたいと思います。
アジア・太平洋戦争期の女性アーティストの活動と作品をジェンダーやフェミニズムの視点から研究しています。博士論文を『戦争と女性画家 もうひとつの「近代」美術』(ブリュッケ、2013)として刊行しました。『女性画家たちの戦争』(平凡社 2015)は前者のダイジェスト版です。新書のため読みやすく書かれていますので、ご興味がある方はぜひ読んでみてください。 近年はいわゆるネット上で「炎上」した広告・ポスター・CMについて、それらの何が問題になり、それらはどのようなメッセージを発しているのかという観点から図像分析をしています。昨年は『東京新聞』(夕刊)でコラム「炎上考」(2021年1月から12月まで全22回。)を連載していました。一部ウェブで公開されています。
2022年3月15日(火)~3月24日(木)
2022年3月24日(木)16:00〜17:30
オンライン(Zoom)またはオンデマンド動画配信(YouTube)
吉良 智子(日本女子大学学術研究員)
金 惠信(芸術学専攻教授)
本学学生及び関係者
無料(要事前予約)
参加申込フォームに必要事項を入力の上、送信
住所:〒903-8602 沖縄県那覇市首里当蔵町1-4 電話:098-882-5070 インターネット:お問い合わせフォーム