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絵画専攻

絵を描き心の眼を養う

専攻概要

アドミッションポリシー

人は生きる指針、共存する証として、どのような時代においても絵を描き続けてきました。高度に情報化しグローバル化した現代の社会環境においても、自分自身の現実感や存在感を測り、イマジネーションを共有する手段として、普遍的な絵画表現の意義や社会的役割を問うことは、とても重要と考えます。絵画専攻では、亜熱帯に位置する沖縄の芸術文化・環境・自然に理解と愛情を持ち、自らの専門性と創作力を高めるために、造形教育の専門性に対して探究心を持って取り組み、他者とのコミュニケーションを積極的に育む人材を求めています。

カリキュラムポリシー

絵画専攻では入学後、油画・日本画に分かれ、それぞれの絵画表現を基礎から学び、造形表現の可能性を探求します。学年担任制のもと、多角的に自己の感性を問い表現力を養うためのゼミや種々の実習・集中講義をカリキュラムに組み入れ、共に磨き合い個々の美術表現の確立を目指します。多様化する社会状況にあって絵画表現の在りようや、美術家として社会とどのように関係を結ぶことができるかなど、自ら模索し実践する人材育成を目指します。

油画、日本画の授業概要

油画分野では素描、ドローイング、油彩、素材応用表現をカリキュラムの土台とし、版表現、映像表現、インスタレーションやパフォーマンス等の実習を通して現代に対応する感性、表現力を養います。2、3年次の進級展を通して自己が創出する表現テーマを探求し、段階的に卒業制作へ向かいます。

日本画分野では素描と伝統的な材料技法の基本を理解することから始め、実習を通して模写、絹本、箔、裏打ち等を習得し、課題制作として人物、風景、自由制作などで修練を重ね、現代における表現研究の下に自己のテーマに基づいた卒業制作に向かいます。

両分野の共通の授業としては、学外演習(離島フィールドワーク)や古美術研究(京都、奈良を主とした研修旅行)、写真(アナログ)や版画(凹凸孔)実習、絵画特論I、II授業として美術作家、キュレーター、評論家による集中講義があります。

絵画専攻の必修科目

  • 絵画基礎
  • 日本画I
  • 日本画II-I
  • 日本画II-II
  • 日本画III-I
  • 日本画III-II
  • 装丁実習
  • 日本画IV
  • 油画I
  • 油画II-I
  • 油画II-II
  • 油画III-I
  • 油画IV
  • 空間デザイン
  • 絵画特論I
  • 絵画特論II
  • 古美術研究
  • 彫刻(絵)
  • デザイン(絵)
  • 工芸(絵)

教員からのメッセージ

創作研究を深める場所

絵画専攻がある美術棟からは東シナ海が望め、爽やかな風が吹き抜ける開放的な校舎で学生たちは日々学んでいます。また首里城公園にも隣接し、古都を身近に感じることができるでしょう。「沖縄の自然・歴史・文化は、これまで多くの芸術家を魅了してきました。豊かで濃密な環境は常に想像力を刺激します。魅力あるフィールドで技術と感性を磨きながら、一緒に創作研究を深めていきましょう。

准教授 阪田 清子


講義風景・学生作品

卒業生の声

[写真]上江洲 仁美

上江洲 仁美(うえず・ひとみ)

沖縄県出身
2022年3月 大学院環境造形専攻 絵画専修(油画)修了

私は一般大学を卒業後、数年間働いて、大学院に進学しました。自己の研究テーマに基づき、担当の先生とディスカッションなどを通じて指導を受けながら、日々試行錯誤を重ねています。研究のほかにも、自分の興味や希望に沿って、学部向けの基礎実習である銅版画やシルクスクリーン、アートパフォーマンスなどにも参加し、経験値や表現の幅を広げることができました。また、研究の必要性に応じて、染織やデザイン、彫刻など専攻を横断して実習を受けられる体制も整っています。

緑豊かな校舎には、心地よい風が通り抜け、広いアトリエでのびのびと制作することができます。自分を見つめていくような作業に息がつまることもあるかもしれませんが、きっと大丈夫です。思う存分描いて作って、休憩して、制作を楽しんでください。

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