沖縄県立芸術大学
沖縄県立芸術大学 開学30周年「つくる、つなげる30年。」
学部・研究科・附属機関等

絵画専攻

絵を描き心の眼を養う

アドミッションポリシー

人は生きる指針、共存する証として、どのような時代においても絵を描き続けてきました。高度に情報化しグローバル化した現代の社会環境においても、自分自身の現実感や存在感を測り、イマジネーションを共有する手段として、普遍的な絵画表現の意義や社会的役割を問うことは、とても重要と考えます。絵画専攻では、亜熱帯に位置する沖縄の芸術文化・環境・自然に理解と愛情を持ち、自らの専門性と創作力を高めるために、造形教育の専門性に対して探究心を持って取り組み、他者とのコミュニケーションを積極的に育む人材を求めています。

カリキュラムポリシー

絵画専攻では入学後、油画・日本画に分かれ、それぞれの絵画表現を基礎から学び、造形表現の可能性を探求します。学年担任制のもと、多角的に自己の感性を問い表現力を養うためのゼミや種々の実習・集中講義をカリキュラムに組み入れ、共に磨き合い個々の美術表現の確立を目指します。多様化する社会状況にあって絵画表現の在りようや、美術家として社会とどのように関係を結ぶことができるかなど、自ら模索し実践する人材育成を目指します。

[写真]制作風景 近藤 麻美(油画)制作風景 近藤 麻美(油画)

油画、日本画の授業概要

油画ではドローイング、油彩、素地応用表現をカリキュラムの土台とし、映像、版画、インスタレーションやパフォーマンスなどのゼミを組み入れ、多角的に感性を問い、表現力を養います。3年次終盤には進級展を通してそれぞれのテーマを見つめ次のステップとします。日本画では素描と材料技法の基本的な考え方を理解することから始め、実習を通して伝統的な材料技法(模写、絹本、箔、裏打ち等)を習得し、課題(人物制作、風景制作、自由制作)の実践と修練を重ね、多様な表現研究の下に自己のテーマに向かいます。油画、日本画が交差する共通の授業としては、1年から3年次にかけて学外演習、写真実習、版画実習(凹版、凸版、孔版、平版)をはじめ、古美術研究旅行や美術作家、評論家による集中講義があります。そして4年次には前・後期の計画を立て卒業作品を制作し卒業作品展で発表します。

[写真]絵画特論II(ワークショップ後のディスカッション風景/非常勤講師:屋宜 久美子)絵画特論II(ワークショップ後のディスカッション風景/非常勤講師:屋宜 久美子)

絵画専攻年間カリキュラム2017年

講義風景・学生作品

[写真]制作風景 佐藤 泰壱(油画)制作風景 佐藤 泰壱(油画)

卒業生の声

佐藤 泰壱 さとう たい

2012年
RMIT(ロイヤルメルボルン工科大学)卒業
2012年
大学院環境造形専攻 絵画専修(油絵)入学
2014年
大学院環境造形専攻 修了

大学院に入学してから修了までの2年間。
これは私が沖縄で生活を始めてからの時間でもあります。地元の広島から海外留学を経て沖縄に辿り着いた私は、その風土に大変興味を持っていましたが、実際この地のことをほとんど何も知らない状態でした。

私は自身の創作活動において、生活環境を含め自分がいま居る「場所」を重要視しています。それは、海外での生活経験が大きく関わっているようにも感じます。そのため、今、自分がいる場所について「何も知らない」という状況はとても恐ろしいものでした。最初はとにかく沖縄に関する書籍を読み漁ったり、方言の勉強をしてみたりもしました。しかし、私にとってその場を知るということは知識を得ること以上に、自分自身でその「場を体感する」ことこそが大切だと実感しました。部屋の内から外へ、テントを担いで近隣の離島へスケッチに行ったり、美術館や画廊を訪ね、いろいろな話を聞いたりすることで生まれた出会い。そのような「人との関わり」が、新たな創作活動への繋がっていったように感じます。

知りたい、関わりたい、と思う気持ちが強ければ強いほど、それらを受入れてくれる。沖縄とはそんな場所だと私は思います。

島田 智佳子 しまだ ちかこ

2006年
絵画専攻 入学
2010年
絵画専攻 卒業
2010年
大学院環境造形専攻 入学
2012年
大学院環境造形専攻 修了

熱帯の自然と湿った空気。琉球音楽など独自の文化を培ってきた沖縄。私は美術をとおして自分自身を見直す力を養いたいのと同時にその場を肌で感じながら制作活動を行ないたいという熱い想いから沖縄を選んだ。

様々なものを見て、触れて、聞いて、感じたこの地での6年間。たくさんの感動が私の作品へと自然に溶け込んでいった。

"青の領域"

直に触れた沖縄の風土、文化から、きらめく青の魅力に惹き寄せられ、私自身の研究テーマとして没頭することとなった。創作研究の迷路から、新しい自分との出会いと発見の連続。それらは自分自身の表現を信じ支える核となり、私の大切な宝物となったと実感している。

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